自分はパニック障害なのか?
パニック障害と判断する基準とは?
パニック障害を発症した人が、すぐにパニック障害だと認識することは希で、多くの人が長い期間、内科を受診し続けて、内科では原因を見つけることが出来ず、精神科にまわってくることがほとんどです。
要は、それほどパニック障害は認識しにくい病気だということです。
その原因として考えられるのは、大別すると下記の2点になるかと…。
@そもそもパニック障害に関する知識を持ち合わせていない。
A自分が精神的な病気を患っているなどとは考えられない。
このようなことから、精神的な病気であることを疑わず、身体の病気であると判断し、内科を受診するところから始まるという訳です。
パニック障害の症状
@動悸、心悸亢進(しんきこうしん)、または心拍数の増加
A発汗
B身震い、又は震え
C息切れ感、又は息苦しさ
D窒息感
E胸痛、又は胸部不快感
F嘔気、又は腹部の不快感
Gめまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、又は気が遠くなる感じ
H現実感消失(現実でない感じ)、又は離人症状(自分自身から離れている)
Iコントロールを失う事に対する恐怖、又は気が狂う事に対する恐怖
J死ぬ事に対する恐怖
K異常感覚(感覚麻痺、またはうずき感)
L冷感、又は熱感
(注)心悸亢進(しんきこうしん)とは、心臓の鼓動を前胸部に感じ、鼓動が増加して非常に不快に感じること。動悸とほぼ同じ意味と考えて良い。
@〜Lの身体的・認知的症状のうち四つ以上が該当し、それらがいずれも10分以内にピークに達する場合、アメリカの精神医学協会によるDSM-W(診断・統計マニュアル・第四版)で、パニック発作と規定されています。
という訳で、パニック障害を簡単に説明すると、日常生活の中で、予期しないパニック発作が頻繁に起こるため、通常の社会生活を送ることが出来なくなる病気のことです。
アメリカの精神医学協会の規定では、上記のような症状を規定していますが、私の場合は下記のような感じでした。
私のパニック障害の症状
@右手がシビれる。
A右の手の平全体が冷たくなる。
B右手の指が指を動かしにくくなる。
C息苦しさを感じる。
D口のまわりがシビれる。
Eろれつが回らなくなる。
文字で書くと、上記のような感じですが、手がシビれだし、冷たくなって指を動かしにくくなった時点で、かなりの恐怖を感じます。
それは、「脳梗塞などの病気なのでは…」という不安感からくるモノです。
そして、そこで治まる場合もありますが、大抵は息苦しさを感じ始めます。この時点では、次の瞬間、呼吸が出来なくなり「死んでしまうのでは…」という恐怖感に襲われます。
自分はパニック障害であって、これは気のせいだと言い聞かせても、全く通用しません。
そこまでいくと、横になりジッとしておくしかありません。ただ、1時間ほど横になっていると、自然に治まってきます。
このように、症状が現れても、横になって休めば治まることは分かっているのですから、次に同じような症状が現れても心配する必要はないのですが、毎回「死んでしまうのでは…」という恐怖心を拭い去ることは出来ません。
なお、その症状は予告なしに突然現れるため、仕事中であれば、休憩時間でもないのに、仕事を中断して休むしかありません。
そして、それが頻繁に起こるため、仕事を辞めようとする人は少なくありません。それは、パニック障害だと分かっていないから…というのも大きな理由です。
パニック障害だと分かっていれば、専門医に診てもらい薬を処方してもらえば、かなり改善するので、仕事を辞めようとは思わないはずです。
という訳で、パニック障害の症状を知るということは、とても大切なことです。
知らなければ、本当の治療開始までに、かなり遠回りすることになり、解決策を見いだせずに会社を辞めてしまうことにもなりかねないですから…。
実際、私は2年間もパニック障害であることを認識できずに、結果的に会社を辞めてしまいましたので、私のようにならないためにも、上記のような症状を発症しているのであれば、とりあえず精神科や心療内科などで専門医に診てもらうべきです。
ただ、私の場合もそうだったのですが、薬でかなり改善はするのですが、完治までは至らない事も少なくないのが現状で…。
そんなときに、私は偶然にも素晴らしい治療法に出会い、パニック障害を完治させることができました。
その体験談は、当サイトのトップページで紹介しています。