パニック障害の原因
パニック障害の原因を絞れてきてはいるが…
私は、パニック障害と診断されましたが、医師も私も原因を追及することは出来ません。
それは、現在の医学では、パニック障害の原因を解明できていないからです。ただ、医師が処方した薬を服用することで、劇的に症状が出る回数は減りました。
パニック障害の症状を発症している人の多くは、薬によって症状が軽減しています。そのため、パニック障害は薬がよく効くというのが定説となっています。
薬が作用して症状が軽減しているいるのですから、ある程度の予測は出来るのですが、それでもパニック障害の原因はいくつかの説があり、現在の医学では完全には解明できていません。
諸説:パニック障害の原因
@セロトニン
脳内にあるセロトニンという物質は、ノルアドレナリンが引き起こす不安感を抑制する調整役を担っています。そのため、セロトニンが多く分泌されても少なすぎても、不安の要因になるとさています。
Aγ-アミノ酪酸
γ-アミノ酪酸は、神経細胞の興奮を抑える役割があります。その作用によって、不安を軽減させる働きを持っています。ただ、ストレスが溜まることによって、ジアゼパム結合阻害物質が脳内で増加すると、γ-アミノ酪酸の働きを邪魔してしまうため、γ-アミノ酪酸は神経細胞の興奮を抑えることが出来なくなります。その結果、不安を起こしパニック障害の症状を発症させるのではないかとみられています。
Bギャバ・ベンゾジアゼピン
神経伝達物質のギャバは、不安を抑える働きがあるとされています。そのギャバのレセプター連結しているベンゾジアゼピン・レセプターの感受性に問題がある場合、パニック障害になるという説もあります。
いずれにしても、現在は、子供の頃の体験やトラウマが原因になっているという考え方は少数派で、脳内の神経機構の異常とする考え方が主流になってきています。
原因ではないが、きっかけはコレだと思う!
上記で紹介した通り、パニック障害の原因は完全に解明されている訳ではありません。
そのため、原因を特定することは出来ないのですが、パニック障害を引き起こしたキッカケは分かるような気がします。あくまで、私の場合の話ですが…。
ある日、私は、いつものように出勤前に出掛ける準備をしていました。すると、急に手が冷たくなりシビれてきました。
最初は、あまり気にせず出掛ける用意をしていたのですが、そのうち唇のまわりがシビれ始めました。そして、息苦しくなってきて、あれよあれよという間に、ろれつがまわらなくなってしまいました。
まわりにいた家族は、私がそのような事態に陥ってることには全く気付いていないようでした。おそらく、見た目は普通だったのだと思います。
しかし、私は死にそうな恐怖感を覚えていました。そして、ろれつがまわらず喋りにくかったのですが、何とか妻に状況を説明し救急車を呼んでもらいました。
病院のでは、脳梗塞などを疑ったため、MRIやCTなど様々な検査をしました。
で、検査の結果は、血液中のヘモグロビンが激減していたため、貧血を起こしていたということでした。ちなみに、ヘモグロビンが減少していた理由はハッキリ分かっています。
それは、私はイボ痔で排便のたびに、大量の出血をしていたからです。そのため、病院ではイボ痔の手術と貧血の治療をしました。
それで、全て終わるハズでした。
しかし、その後、私は少し具合が悪いと、すぐに救急車で運ばれたときのことを思い出し、ろれつがまわらなくなったときの恐怖感を思い出すようになりました。
そして、いつの間にかパニック障害の症状を発症するようになっていました。ただ、最初は、自分がパニック障害だとは全く気付きませんでした。
そのため、パニック障害の症状が出るたびに総合病院へ行き、検査をしてもらいました。
しかし、毎回「異常なし」でした。そのため、医師は「ストレスが溜まっているのでは?」と言うだけで、パニック障害の可能性を示唆してはくれませんでした。
やはり、専門医でなければ、精神的な病気を疑うということは出来ないのかも知れないですね。