症状 タイミング

よくあるパターンは？

パニック障害の症状は、いつ現れるか誰にも分かりません。少なくとも、私の場合は、決まったパターンはありませんでした。

ただ、比較的よく出現するパターンというものがない訳でもありません。

私の場合、下記のような感じで症状がよく出ていました。

上記の�@〜�Bは、イヤなことではなく、楽しみにしているようなことであっても、先々の予定を想像するだけで、パニック障害の症状が出てしまうのです。そして、当日になると、余計に不安感に襲われ、予定していたことが出来なくなることも少なくありませんでした。

あと、車を運転している最中にも、症状がでることがありました。車の運転をしていて、何となく不安が脳裏を横切ると、次第に左手が冷たくなってきます。自分はパニック障害なので、これは気にする必要はないと思い込もうとしても、次第に冷たくなった左手が震えだします。

そして、口のまわりがシビレだして、ろれつがまわらなくなりそうになります。そこまでいくと、運転を続ける訳にはいかないため、車を停車させられる場所を見つけて、しばらく休むことになります。

車の中で横になって休憩していると、数十分ほどで症状は治まります。しかし、症状が出ている間は、「このまま死んでしまうのではないか…」というパニック障害特有の感情に襲われて、救急車を呼ぶべきか、いつも迷っていました。

いずれにしても、パニック障害の症状が出るときは、ほんの些細なことがきっかけのように思います。「明日、○○をしなければ…」「○○さんが、あんな事を言ってたなぁ」「○○になるのかなぁ」という感じで、決して、それがイヤなことじゃないにも関わらず、軽く想像しただけでも、それがきっかけになって症状が出ていたように思います。

パニック障害に前兆はある？

心療内科で薬を処方してもらい、症状が出る回数はかなり減ったのですが、それでも上記のように症状が出ることはありました。

そのため、症状が出ていない状態で普通にしていても、次の瞬間「症状が出るのでは…」などと思ってしまうこともありました。

しかし、そんなことを思ったからといって、症状が出る訳でもないのです。そのため、自分では症状が出るタイミングというモノが掴めないままでした。

症状が出るタイミングが100％分かれば、もう少し楽に暮らせていたのでは…と思うのですが、いつ症状が出るのか本当に分からないため、電車に乗っていて、「症状が出るかも…」と思ってしまったときは、一駅ずつ降りて駅のホームで休憩しながら、目的の駅まで向かったことも何度もあります。

あと、自分がパニック障害であることが分かっていなかった頃は、仕事中に症状が出ると、仕事が出来ない状態になるため、早退したこともありました。

そのようなとき、絶えず「死ぬのでは…」という恐怖心がつきまとっているため、電車の中で死んでしまうようなことがあっては怖いので、家族を会社に呼び、一緒に帰ったこともありました。

そのような感じで、時と場所を選ばず、前兆などなく症状が出るのが「パニック障害」です。

ただ、私の場合は、身体に何か病気があるのだろうと思い込んでいて、パニック障害だとは思ってもいなかったため、心療内科へ行こうと思うまでに２年間もかかってしまいました。

病院でMRIやCTなどの検査を受けて「異常なし」と診断された場合、パニック障害などの不安障害を疑うべきだと思います。ただ、専門外の医師は、そこまで推測してアドバイスはしてくれないため、自分で不安障害の知識を持っておくしかありません。ちなみに、パニック障害は不安障害のひとつです。